ロックウールとグラスウールの違い、使い分けについて

ロックウールとグラスウールをどう使い分けているのかという質問がありましたので整理しておきます。
インフォレントの場合、床に敷くときは150KGか200KGのロックウールを使っています。
理由はやわらかいと床がふにゃふにゃして歩行感が損なわれるからです。それから中低音域の吸音をより多く吸音するために出来る限り厚めのものを使っています。
壁や天井に敷き込む時には中高音域を効果的に吸音させたい場合には60KGか80KGのロックウールを使っています。壁や天井裏などでは単なる共鳴防止目的の時には安いのでグラスウール24KGを使っています。目的によって使い分けています。
通常の建築ではグラスウール24KGを厚さ50mmで施工するケースが多いのですが、防音室がある場合は、特に厚みは重要なのでその部分は、最低でも厚さ100mmを入れて遮音シートを貼ってもらうようにして下さい。空気伝播音に関してですが、吸音率が約4倍ほど違ってきます。(固定伝播音対策は別途必要です。手前味噌ですが「音パット」など。・・・浮き壁、浮き床、浮き天井、制振が同時に簡単に出来ます。)
その他、ロックウールとグラスウールの違いをまとめておきます。
1.材料が違う
ロックウールは玄武岩などから作る
グラスウールは廃ガラスなどから作る
2.密度が違う
ロックウールの密度は30kg/m³・40kg/m³・60kg/m³・80kg/m³・100kg/m³・120kg/m³・150kg/m³・200kg/m³など
・・・重いもの、厚いものほど中低音域に強い ただし重いものほど値段が高い
グラスウールの密度は10kg/m³・16kg/m³・24kg/m³・32kg/m³など
・・・壁や天井裏などに使うことが多い。中高音域での吸音性が良い。製品はロール状のものが多い。安価などでよく使われる。
3.吸湿性
グラスウールは吸湿しやすい。水に濡れると断熱性能・吸音性能が著しく低下する カビが生えたりするので結露対策を考慮する必要がある(例えば床スラブや外壁には密着させないなど)
ロックウールの吸湿性は、グラスウールの1/5程度
4.耐熱性
グラスウールの耐熱温度は400度、ロックウールは650度。
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