2008年03月09日
吸音材としてのロックウール 厚み・密度とその使い分けについて
P10-2-1.jpgロックウール・・・誰でも知っているけれど実はよく知らない断熱材、吸音材、衝撃緩衝材。厚みとkgで指定して現場に搬入されてきます。
防音設計上、これをどうやって使い分けたらいいのでしょうか。経験やマニュアルで指定してしまうことが多いので、意外に理由を知っている少ないようです。
インフォレントでは、さっそく日本ロックウール株式会社の品田さんのご協力を得て、このロックウールを正しく知るために同社へ取材に行ってまいりました。
そこで吸音材としてロックウールについて気が付いたことをまとめておきます。


P17-2-1.jpgまず左のグラフ「密度と吸音率」に注目してください。125Hz帯で密度200kgものロックウールだけが突出しています。150kg以下を断トツに引き離しています。160Hz以上だと逆に60kgものが安定して上位に躍り出ます。防音工事は楽器の出す周波数帯によって対策は異なりますが、問題となる中低音域の対策には、120kg、150kgものと比べると三倍の効果があるということで200Kgのロックウールを採用することがベストだということがわかります。







P17-2-2.jpg
次に左の「厚みと吸音率」のグラフの125Hz帯に注目して下さい。100mm厚と50mm厚ではこれも約3倍の差があります。
音楽スタジオの工事の際にグラスウールやロックウールを厚さ500mm近く使う設計をされる防音設計の方をよく見かけますが、厚さをとることが経験則で効果的だということを知っているのだと思います。
グラフはこのことをよく裏付けています。
設計上、壁厚が取れないときには、ぜひより重たいロックウールやグラスウールを採用してみてください。厚みが半分でも中低音域で倍の効果を出すことが出来るはずです。



kyuuon1.jpg厚みと周波数が与える吸音率一覧 

※資料提供 日本ロックウール様 

一部データーが無いところはインフォレントで補正計算をして記入してあります。学術的データーに使用したい場合は再度、検証を行った上でご利用ください。



ここでの結論
 周波数125Hz以下の低音域対策には200kg、100mm厚のロックウールが効果的です。逆に160Hz以上では60kg、100mm厚のロックウールが効果的です。壁厚や天井厚さに制限がなければ、ベストの組み合わせは、200kgと60kgの組み合わせることです。
尚、100mm厚のロックウールを採用する際には、50mm厚ものを2重に千鳥状に重ねてください。不陸調整ができます。

快くご協力をいただきました日本ロックウールの品田様ありがとうございました。
日本ロッククールの商品解説ページはこちらです。http://www.rockwool.co.jp/

 
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