2005年01月27日
ウンチの話し
自分の親父は昭和9年生まれだから現在70歳。
三陸の猟師の家に生まれ、9人兄弟の4番目。人懐っこい性格でいい味振りまいている親父である。
東京地裁勤務時代に東京弁護士会に勤めていた母と出会い結婚。三人の子供をもうけた。その一人が自分。その後、独立して埼玉で小さな不動産会社をはじめ、今は一線からは引退している。15年前に自分の母親が亡くなり、11年前に後妻さん(サキさん)と再婚し、7年前に大腸癌の手術をして、その時から人工肛門になってしまった。おかげで、臭い屁はなくなった。大きないびきはあいかわらずだけど。
そんな親父が先日、自分の留守中に仕事の様子を見に来た。ちょうど自分が帰って来た時、トイレの前で立ちすくんでいる。

自分「どうしたの?」

父親「(人工肛門の)袋の(皮膚と袋をつなぐ)ベースが割れて、便が漏れてしまった。臭いだろ?。ベース売っているところないか。」

自分「大丈夫、臭くないよ。じゃぁ、自分が良く使う胃腸クリニックに連れて行ってあげるよ。」

新宿から代々木までタクシーで行ったけどベースは置いてないという。
親父は動揺して後妻さんや妹に電話を掛けている。

父親「ベースを持ってきてくれ。迎えにこれないか。」

洋服や下着が便でべちょべちょになっていたんで、目白の自分の部屋に連れて行って浴室で流すことにした。

服を脱がせ、自宅のお風呂で手で洗い流してあげた。

父親「おまえ、嫌じゃないのか」

自分「ぜんぜん。気にならない。大丈夫。」

親父の便を触ることにも、臭いもまったく抵抗感は無かった。丁寧に流して綺麗にして上げた。服も下着も洗濯して乾燥機にかけてあげた。ベースの応急修理のために防水のシールとテープを近所の調剤薬局に買ってきた。防水シールのおかげでベースは以前以上にうまく修理ができた。

父親「これはいいな。(張り付いていることが)ぜんぜんわからない。こんなことになっちゃって悪いな。これでも、俺の心は傷ついているんだぞ。」

自分「わかってるよ。でも月末から中国にいくんだろ。そういう事態はいつでも起こるわけで、中国じゃなくてここで起こって自分で対処できることがわかったんだから良かったじゃん。割れることを恐れていたら、自宅から離れる度に不安でどこにもいけないよ。この人工肛門ともずっと付き合って行かなきゃいけないんだから。付き合い方覚えなくちゃ。」

父親「そうだな。これ(防水シート)中国に行く時、もって行くわ。これいくらだ?」

自分「490円だよ」

父親「高いなーw」

その後は、晩酌が始まり、親父ご機嫌状態。二人で一升瓶をあっという間に開けてしまった。

実は先日のスキー旅行の際にも同じようなことがあった。えいじ(当時5歳・自分の子供)がパジャマの中でウンチを漏らしてしまったのだ。その時、母親は大浴場に行っていなかった。

えいじ「パパ、うんち出る。・・・もう、出ちゃった。」

自分「えっ、わかった。大丈夫だよ。そのまま、トイレに行こう。」

えいじ「みんな(ママ、こうちゃん、こうちゃんママ)に言わないで。」

自分「言わないよ。大丈夫。」

トイレでパジャマを下ろすと大きな柔らかいウンチがあった。湯気が立っている。
自分はおもむろにウンチを手で掴み、便器を使ってパンツを洗い流した。

無事?母親にも内緒でウンチ処理ができ、このことは自分とえいじの間だけの秘密になった。照れくさそうにはにかむえいじはなんだか可愛かった。

親父「寝たきりになった時のことを考えると少し安心したよ。」そう親父は言いながら、実家に帰っていった。

初めてオムツを取り替えたときは、手につくことさえ嫌だったのに。今はまったく抵抗感がない。
どうやら今年は新年早々からウンチに縁があるらしいこと。ひょっとしたら、自分は介護にも向いているのかも?、という発見をした。

 
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