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評価に潜む「疑念」と「願望」

2005.10.17


「自分のことどれだけ大切に思っているの?」

よくあるこの問いには「疑念」と「願望」とが入り乱れている。

人は「こうじゃないか」と「仮説」を設定する。
「きっとダメに違いない」
「たぶん心配してくれる」

次に「証拠」探しを始める。
「ほら、やっぱり。」
「やっぱり心配してくれた」

自分は「減点方式」で評価されることに戸惑いながら
相手を「減点方式」で当たり前のように評価をする。

そこには相手も自分も不安な心理が渦巻いている。

欠点は長所と表裏一体。

欠点を無くそうとしたら長所も無くなった。
教育現場でよくある話だ。
その結果、能面のような無表情の仮面をつけた大人が一杯できる。
閉ざされた心。自己表現の抑圧・・・

3つの欠点があったって5つの長所があればいい。
敢えて評価することが人の「本能」であると認めるのならば、
「加点方式」で評価し評価される関係がいい。

相手の個性、価値観、違いを認めること。
自分の個性、価値観、違いを理解してもらうこと。

「試す」のはほどほどにした方がいい。
「試す」のなら「加点方式」で評価しあう関係がいい。

比べたって所詮は井の中の蛙。そこに絶対的な意味はない。

ツマラナイ話しをしていて、相手がつまんなそうな態度を取る。
「そんな態度はないじゃないか」と怒る人がいる。
否。
つまらない話しをし続けている方が悪い。

相手は「自分には関係がない」、「得にならない」、「関心がない」、と判断しているから聞かない、聞きたくないのである。

交渉現場になれば、敢えて怒らせて反応を観る場合もある。
反作用を利用して急速なラポール形成を図る紙一重のやり方だ。
自分はこのやり方は好きじゃない。

「評価」しようとする尊大な態度と、「疑念」に満ちている。

尊大な人よりは謙虚な人が好き。
減点評価する人より加点評価する人が好き。
わかってくれない人よりはわかってくれる人が好き。
暗いこと言う人よりは明るいこと言う人が好き。
文句言われるより褒められる方が好き。
自分の大切にしていることを否定されるより大切にしてくれる人が好き、、、

人の反応、心の動きは実に「素直」だと思う。

心の法則に背かないで話すことは重要だ。

 
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